町田ゼルビア×サイバーエージェント GMが明かす経営権取得の舞台裏と壮大なビジョン

町田ゼルビアの相馬監督【写真:Ⓒ町田ゼルビア】
町田ゼルビアの相馬監督【写真:Ⓒ町田ゼルビア】

サイバーエージェントとの対面は6月末 藤田社長の“経験”が距離を縮めるきっかけに

 当初のプランでは、2017年に天然芝のグラウンドが完成し、今年はスタジアム増築が始まっている予定だった。しかし、現状は1~2年の遅れが生じてしまっている。J2再昇格1年目に昇格プレーオフ圏内まであと一歩の7位に入った後、2年目の2017年は16位と苦しんだ。その背景では、相馬直樹監督との厳しい向き合いもあったという。

「2017年には天然芝のグラウンドを作るロードマップでしたから、いわば今は“嘘つき”なわけですよね(苦笑)。見えている世界ではPFIを提案し、株式数の増資枠を増やし、僕らなりに動いてはいたものの、やはり現場には何も見えてこない。『何も動かないじゃないですか』と厳しい指摘を受けることもありました」

 相馬監督の“第二次政権”下で5年目を迎えた今季、開幕8試合無敗と好スタートを切ったなか、サイバーエージェントの経営権取得が動き始めたのは5月のゴールデンウィーク前だった。社外の取締役を通じて話が舞い込んできた時点では、まだ相手の社名さえも明らかにされていなかったという。そして6月末、ついに町田の下川浩之会長、大友健寿社長、唐井GM、そしてサイバーエージェントの藤田晋社長らと最初の対面を果たした。

 藤田社長は、2006年に東京ヴェルディ1969(現・東京ヴェルディ)を運営する、日本テレビフットボールクラブと業務・資本提携し、日テレに次ぐ2位株主となった実績(成績低迷などで2年で撤退)がある。その経験は、町田とサイバーエージェントの距離を縮めるうえで、大きな役割を果たしたと唐井GMは話す。

「藤田社長は地域、ファン・サポーターも尊重しないと難しい事業だとよく理解されています。仮に潤沢な強化費を投下したとしても、J1昇格はおろか、チーム強化も簡単にはできないというお言葉もありました。我々の歴史、ニーズに応えましょう、というスタートだったので、そういう考えを持ってくださっているんだなと、理解が深まっていきました」

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