復活のパト、マンU、チェルシー移籍が急浮上
英紙報じる かつてのミランのエースがプレミア強豪移籍か
ブラジル名門サンパウロで復調した元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトが英プレミアリーグ強豪マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーが浮上しているいると、英地元紙「テレグラフ」が報じた。
かつてACミランで活躍したストライカーは度重なる故障に泣いた。ミランからブラジルのコリンチャンスに完全移籍後、現在サンパウロへレンタル移籍中だが、新天地で公式戦45試合17得点と復調ぶりを示している。
そして、25歳になったパトは再びヨーロッパの舞台、中でもプレミアでのプレーを熱望していると伝えられている。これまでにトルコ強豪ガラタサライやセリエAラツィオ、そしてプレミアではサンダーランド、ストーク、トットナムなどが興味を示していると伝えられていた。
この争奪戦にユナイテッドとチェルシーというビッグクラブが新たに加わり、パトの移籍金は1100万ポンド(約21億円)程度とレポートされている
前線に新たなカードを加えたいユナイテッドはサウサンプトンのスピードスター、セネガル代表FWサディオ・マネの動向を追っていると報じられている。しかし、サウサンプトンのロナルド・クーマン監督がマネは「非売品」として放出を頑なに拒否。マネとはまたタイプが異なるが、攻撃の新たなオプションとして元セレソンのストライカーに目を付けたということだろうか。
一方、バルセロナからペドロを獲得したばかりのチェルシーも、パトに関心を示しているという。ジョゼ・モウリーニョ監督はすでにディエゴ・コスタ、ラダメル・ファルカオ、ロイク・レミーとタイプの違うFWを抱えているが、ここにパトを加えれば、チャンピオンズリーグの戦いも見据えた盤石の攻撃陣を構築することが可能となる。
2006年、インテルナシオナル時代に日本で開催されたFIFAクラブワールドカップで衝撃の世界デビューを果たしたパト。あらから9年、17歳だったヤングスターも9月には26歳となる。故障さえなければ能力は一級品。コリンチャンスの会長も地元ブラジルメディアにパトをこの夏の移籍市場で放出したい意向を示している。復調のスターがこの夏、再び欧州のメガクラブに復帰するかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images