レアルのベニテス監督、ストライカー獲得を否定 「新たな9番は探していない」

現有戦力に満足

 レアル・マドリードのラファエル・ベニテス監督は、攻撃陣の陣容にテコ入れを施す考えはないようだ。昨季48得点で“ピチーチ(得点王)”を獲得したクリスティアーノ・ロナウドをはじめとする現有戦力に満足しており、うわさに上ったような新戦力の獲得はないと話している。スペイン地元紙「マルカ」が報じている。
 
 今季からレアルの新監督に就任したラファエル・ベニテス監督は、23日に初の公式戦となるリーガ・エスパニョーラ開幕戦のスポルティング・ヒホン戦を迎える。ここまで、FW陣は大きな補強の動きを見せていないが、現在のチームに自信を持って おり、必要性はないと主張している。ユベントスのFWフェルナンド・ジョレンテなど、新ストライカーの獲得が取り沙汰されていたが、それを否定した。
「これまでに何度も言ってきたが、我々のFWには(カリム・)ベンゼマがいる。彼には25ゴールは挙げてほしいと思っている。それにクリスティアーノ・ロナウドやヘセ、ボルハ・マヨラルといった選手もいる。新たな9番は探していないよ」
 スペイン人指揮官は、得点力の高いFW陣にはより自由を与える方針も明かした。
 
「彼らには自分を表現するため、自由を与えてある。より心地よくプレーしてもらいたい。ロナウドは自由を得てプレーを楽しんでいるし、私もそれを望んでいる」
 また、チームにはバランスが必要であるとも主張 している。豪華の攻撃陣に引けを取らず、DFラインにもセルヒオ・ラモスやぺぺといったスター選手が集う。昨季から大きな変化はないだけに、より完成度を高めることが求められる。
 
「私が率いるレアル・マドリードには試合に勝利し、見ている人を楽しませるだけでなく、バランスも求めている。それが試合に勝利し、トロフィーの獲得を可能にする要素になると思う」
 かつてレアルの下部組織の監督を務め、およそ20年ぶりに“白い巨人”の愛称をもつ古巣へ復帰したベニテス。就任会見では涙を見せるほど、クラブへの思い入れは強い。新たな補強はなくとも、すでにスーパースターを多く抱えるレアルで、新たな挑戦が幕を開けようとしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウ ェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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