東のスーパーミドルで先制し、宮代がダメ押しゴールでインドネシアを粉砕

　U-19アジア選手権で日本は28日の準々決勝で開催国インドネシアと激突。6万人の完全アウェーのなか、日本は前半と後半に1点ずつを挙げて2-0で勝利。日本は準決勝進出と来年のU-20ワールドカップ（Ｗ杯）ポーランド大会への出場権を獲得した。海外メディアは日本を「アジアの巨人」と称し、FIFAもU-20W杯出場権の獲得を祝福している。

　日本は前半11分、ゴールから約30メートルで得たFKをFW久保建英が右サイドに高く上げると、抜け出したDF橋岡大樹が相手GKの上からヘディングで叩いてボールはゴールに吸い込まれた。しかし、これはオフサイドの判定で認められなかった。

　直後の前半14分にMF藤本寛也が負傷交代となり、グループリーグ3試合連続ゴールのFW斉藤光毅を投入。ワンプレーごとに会場からインドネシアを応援する大歓声が沸き起こる環境のなかで、日本は主導権を握りほとんどの時間を敵陣でゲームを進めて過ごした。0-0のままハーフタイムを迎えるかに思われた前半40分、左サイドの約30メートルの位置でボールを持ったDF東俊希は左足を一閃。矢のように鋭く伸びるロングシュートがゴール右上に突き刺さり、値千金の先制ゴールをものにして1-0で前半を終えた。

　後半に入ると大観衆に背中を押されるように攻撃への圧力を高めたインドネシアに攻め込まれるが、GK谷晃生を中心にピンチを回避。同25分には、右サイドのペナルティーエリア内で久保がキープすると、相手2人の間を通す短いラストパスを送り、最後は走り込んだFW宮代大聖が貴重な追加点を挙げて2-0とリードを広げた。日本はこの2点リードを守り切り、ベスト4への切符と2大会連続10回目のU-20W杯出場権をつかみ取った。