「やっぱり強い」 INAC岩渕真奈、大一番の白熱ドローに感じた女王ベレーザとの“差”

「少し前はINACが強いというイメージを持っている人がいたかもしれない。でも…」

 INACは2013年を最後に、リーグ優勝から遠ざかっている。ドイツに渡る前のベレーザ時代(2007~12年)、MF澤穂希やFW川澄奈穂美(現シアトル・レイン)らを擁したINACの壁を崩せずに涙を呑んできた岩渕は、リーグ全体をリードする両クラブのライバル関係の現状について自身の見解を明かす。

「チャンス(の数)は引けを取っているわけではないし、チームとしては我慢強く守れたのはあるけど、勝たないと『やれた』という感覚は自分はないです。少し前はINACが強いというイメージを持っている人がいたかもしれない。でも、やっぱり今はベレーザが強いと思います。ベレーザの方が上と言ったら悔しいですけど、やっぱりそこは強いなという意識はみんな持っている」

 もっとも、厳しい状況のなかでも逆転優勝の望みは残されている。さらに、11月3日から始まる皇后杯でも対戦の可能性はあり、ライバルのベレーザ相手に未勝利(1分2敗)のまま今シーズンを終わらせるわけにはいかないだろう。

「残り2試合を勝つのはもちろん、皇后杯で取り返せるようにやらなきゃいけない。次に戦う時は全力でぶつかるだけかなと思います」

 残りのシーズン、エースナンバーの「10番」を背負う岩渕の真価が問われる戦いとなりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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