大活躍も安泰ではない本田 イブラを諦めないミラン会長が選手サイドとの密約を示唆

もう1人中盤を補強すると明言

 ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が中盤で新たな補強を明言した。その上で、パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの獲得も諦めず、選手サイドと密約があることを示唆している。イタリア衛星放送「スカイ・イタリア」が報じている。
 「私は投資することを決断した。なぜならかつての栄光を取り戻さないといけないからだ」
 今季タイ人富豪にミランの親会社の株式48パーセントを売却し、資本注入した元イタリア首相はこう怪気炎を上げた。すでに言葉通り、コロンビア代表FWカルロス・バッカ、ブラジル代表FWルイス・アドリアーノ、イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチ、DFアレッシオ・ロマニョーリら実力者たちを補強した。イタリア杯3回戦ではセリエBペルージャという格下相手ながら、日本代表FW本田圭佑の1得点1アシストの活躍で2-0の勝利を収めた。
 だが、名門復活の旗頭となるワールドクラスのスターがチームに存在しない以上、ここで終わりつもりはない。「イブラヒモビッチはフランスに留まるのが難しくなっている。なぜなら彼の発言はフランスでネガティブな反応を引き起こしているからだ」とベルルスコーニ会長は語った。
 昨季、イブラヒモビッチは主審の判定に激怒するがあまり、フランス共和国を中傷する独白をテレビカメラに捉えられていたために、批判を浴びていた。この騒動でPSGと契約を1年残すイブラがフランスに居づらくなっていると、会長は暴露している。
「もしも、PSGがズラタンとの関係を終えるなら、我々のところに彼が来るだけという約束をしている。中盤に関してはご存知のように1人獲得する方針だ」
 クラブ首脳はこう言い切った。シニシャ・ミハイロビッチ監督のサンプドリア時代の愛弟子である司令塔候補ロベルト・ソリアーノ獲得が濃厚とされる中、中盤の補強については断言。そして、イブラヒモビッチ獲得の可能性もまだ捨ててないことを明らかにしている。
 イタリア杯で活躍した本田だが、名物オーナーは前線の陣容に満足していない。移籍市場残り2週間で補強に動く方針を明らかにしており、本田もまだまだ一息つくわけにはいかない様子だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング