トップ下獲得難航のユーべ ドルトムント香川の同僚獲り急浮上
伊メディア報じる! 狙うは今季公式戦4試合6得点のムヒタリアン
ユベントスが探し求める攻撃的MFの新戦力候補に新たな名前が浮かび上がってきた。セリエA4連覇中の王者は、ドルトムントのアルメリア代表MFヘンリク・ムヒタリアンの獲得に動くと伊ニュースサイト「ジャンルカ・ディ・マルツィオ・コム」が報じている。
ユベントスはアルトゥーロ・ビダル退団で手薄となったトップ下のポジションに、シャルケのMFユリアン・ドラクスラー、チェルシーのMFオスカル、レアル・マドリードのMFイスコらの獲得を画策。しかし、いずれも交渉が難航している。
そこで新たに浮上したのが、ドルトムントで10番を背負うムヒタリアンだった。ユベントスは18日にも代理人のミノ・ライオラ氏と会談を設ける予定となっている。ユベントスは2000万ユーロ(約27億円)のオファーを準備して、交渉に臨む構えだという。
日本代表MF香川真司と前線で連携を組む26歳のアルメニア人MFは、高いテクニックと得点能力を備えている。昨季はチームの停滞に合わせるかのように、自身のパフォーマンスもひまひとつ。リーグ戦では28試合出場で3得点に終わった。しかし、トーマス・トゥヘル新監督の下で再起を懸けるチームで、今季はすでに公式戦4試合6点得点。2012-13シーズンにシャフタール・ドネツク(ウクライナ)で25得点を挙げた抜群の得点力が蘇ってきた。今季移籍濃厚と見られたDFフンメルス、MFギュンドアン、ロイスら主力が全員残留し、強豪復活を狙うドルトムントにとって、このタイミングで好調のムヒタリアンを引き抜かれることは大きな痛手となる。
交渉の行方に注目が集まる中、アンドレア・ピルロ、カルロス・テベスらも退団し、チームの再編が求められているユベントス。ラストピースとして探し求めるトップ下の座に就くのは香川の同僚なのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images