不振の昨季王者に新戦力が到着 チェルシーがガーナ代表DF獲得を発表
守備の安定に期待
プレミア開幕から1分1敗と不振にあえぐ昨季王者に新戦力が到着した。チェルシーは、独アウクスブルクのガーナ代表DFババ・ラーマンを獲得したと発表した。両クラブ間で移籍金の交渉が難航していたようだが、ようやく合意にこぎつけた。金額については公表されていないが、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」によれば、2000万ポンド(約39億円)を大きく超えると見られている。
ババはチェルシーの公式サイトを通じて移籍の喜びを語っている。
「世界で最も大きいクラブの一つであるチェルシーに来ることができてうれしい。チームメートたちと一緒に練習する のが待ちきれないし、ミスター・モウリーニョと一緒に働くのが楽しみ」
チェルシーは、DFフィリペ・ルイスが1年でアトレチコ・マドリードへと復帰。左サイドバックは実質スペイン代表DFセサル・アスピリクエタのみという状況だった。左利きで、センターバックやボランチ、そして左サイドバックをこなす20歳のU-21オランダ代表のDFネイサン・アケはクラブとの契約を5年間延長するなど期待されるタレントだが、今季はワトフォードに期限付き移籍することが濃厚となっている。
昨季、クラブ史上最高位となるブンデスリーガ5位と躍進したアウクスブルクの中心選手だった20歳のババ。高精度のクロスをはじめ、高い攻撃力を備えるだけに、守備に特長のあるアスピリクエタとは違った貢献が期待 できそうだ。アーセナルと戦った開幕直前のコミュニティ・シールドを含め、直近の3試合で6失点と不安定なチームに、新たな刺激をもたらすことはできるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images