浦和FW興梠、値千金の決勝弾で柏との“雨中決戦”に終止符 ACL圏内の3位にジワリ接近

決勝ゴールを挙げたFW興梠慎三【写真:Getty Images】
決勝ゴールを挙げたFW興梠慎三【写真:Getty Images】

柏の先制点をきっかけに激しい点の取り合いとなるも、最後は興梠のゴールで決着

 激しい点の取り合いにエースが決着をつけた。9月30日のJ1第28節で、浦和レッズは柏レイソルをホームに迎え撃ち、2-2で迎えた後半36分にFW興梠慎三が自身この日2点目となる決勝ゴールを決め、3-2で競り勝った。

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 台風24号の接近が懸念された試合だったが、14時のキックオフ時点では雨も降っておらず、風もないコンディションで試合が始まった。

 互角の展開でスタートしたゲームは、前半残り10分で一気に動いた。まずは柏が前半35分、浦和の中盤を突破するとFW瀬川祐輔がゴール正面からドリブルを仕掛けた。浦和はDF槙野智章が対峙したが、その右サイドから駆け上がったMF江坂任にパスが出ると、背番号10が放ったシュート性のボールがGK西川周作の前を通過し、FWオルンガが押し込んで先制に成功した。

 しかし浦和はその3分後の前半38分、右サイドからFW武藤雄樹が入れたクロスを相手DFと競りながら前にトラップしたMF長澤和輝が蹴り込んで同点ゴール。さらに同41分には、柏最終ラインのパス回しを狙った武藤がカットすると、興梠にスルーパス。柏GK桐畑和繁のポジションを見極めた興梠は、ペナルティーエリア外から左足ダイレクトの鮮やかなループシュートを決め、2-1と逆転に成功して前半を終えた。

 後半になると雨が強まるなか、柏は先に切り札を投入する。同14分にベンチスタートだったMF伊東純也を投入すると、その1分後だった。左サイドの浅い位置からクロスが入ると、ゴール前で瀬川が懸命なジャンプで体を伸ばしてヘディングシュート。これがゴールに吸い込まれ、柏が2-2の同点に追いついた。

 浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督は後半28分にMF橋岡大樹に代えてFW李忠成を入れてストライカーをピッチに増やした。すると同36分、左サイドからのクロスがファーサイドに流れると、この交代で右サイドにポジションを変えていた武藤が拾って左足でゴール前へ。それを興梠が右足ボレーで流し込み、雨中の激闘に決着をつけた。

 浦和は3-2の勝利を収めて4月以来今季2回目のリーグ3連勝。勝ち点を41に伸ばし、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位に向けて一気に詰め寄った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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