インテルのスイス代表MFジェルダン・シャキリはプレミアリーグの個性派軍団への移籍が決定的になったようだ。英地元紙「デイリー・メール」は、この夏シャキリの動向を追い続けていたプレミアリーグのストーク・シティが移籍金クラブ史上最高額となる1350万ポンド（約27億円）で合意に至ったと報じている。
　シャキリはすでにメディカルチェックをパスし、9日のプレミアリーグ開幕節、ストーク対リバプール（0－1）の一戦もスタンド観戦していた。
　ストークは以前からシャキリへの関心を持ち続けていた。しかし、一度はシャキリがドイツのシャルケ行き間近と報じられるなど、元バイエルンのレフティーはブンデスリーガへの復帰が濃厚と見られていた。
　プレミアでも屈指のタレント揃える個性派集団ストークはさらに注目を集めそうだ。今夏は元バルセロナのMFイブラヒム・アフェライ、元イングランド代表DFグレン・ジョンソン、昨季はミランでプレーしたチェルシーのオランダ人MFマルコ・ファン・ヒンケルらを獲得。昨季から在籍するエースFWボージャン・クルキッチらと共に、昨季の9位からさらなる躍進を狙う。
　また「デイリー・メール」によれば、バイエルン時代に欧州チャンピオンズリーグ優勝を経験しているシャキリが加入すれば、ストークにはCL制覇の経験があるプレーヤーが元バルサ組ボージャン、マルク・ムニエサ、アフェライ、そして元インテルのFWマルコ・アルナウトビッチと合わせて5人となる。これはマンチェスター・ユナイテッド（ウェイン・ルーニー、マイケル・キャリック、フアン・マタ、バスティアン・シュバインシュタイガー、ビクトール・バルデス）とチェルシー（ジョン・テリー、ガリー・ケイヒル、ブラニスラフ・イバノビッチ、ラミレス、ジョン・オビ・ミケル）に並びプレミア最多タイとなるという。
　ホームでの開幕戦を落としたストークだが、抜群のパワーとスピードを併せ持つスイス代表ウインガーの加入で、上昇気流に乗ることは出来るだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images