華麗スライディング弾の裏にプロのスゴ技 浦和FW興梠、相手DFを翻弄した“一歩の罠”

浦和のFW興梠慎三【写真:Getty Images】
浦和のFW興梠慎三【写真:Getty Images】

浦和FW興梠、神戸戦で1ゴール 相手DF渡部の背後を突く巧妙なプレー

 浦和レッズは23日のJ1第27節、本拠地ヴィッセル神戸戦で4-0と快勝した。先発出場した浦和の元日本代表FW興梠慎三は1ゴールを決めて勝利に貢献したが、華麗なスライディング弾の裏には相手DFの背後を突くプロの妙技があった。

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 試合は前半23分にMF青木拓矢の一撃で浦和が先制。そして迎えた同42分、興梠とMF柏木陽介が息の合ったプレーを見せる。

 右サイドから崩しにかかる浦和は中央の柏木にパス。この瞬間、神戸のペナルティーエリア内に立っていた興梠は、一歩分だけゆっくりと柏木に近づき、“足元でパスを受けたい”と意思を見せた。しかし、これが巧妙な罠だった。

 マークに付いていた神戸のDF渡部博文が一歩分だけ前に進んだ刹那、興梠は腰を沈めて急加速。渡部もすぐさま反応して寄せにかかるが、一瞬早く動き出していた興梠のスピードが上回り、強引に体を渡部の前に滑り込ませながらスライディングシュートを放った。渡部はもはや為す術がなく、興梠が巧みに合わせてゴールを決めた。

 全てが興梠のイメージどおりだったと言っていいだろう。柏木にボールが入るスピードと蹴るタイミングを見越しつつ、背後のスペースを狙うべく一歩分だけDF渡部を釣り出し、まんまと裏を突いて今季11ゴール目を挙げた。

 2016年にJ1リーグ史上12人目となる通算100得点を達成した32歳のストライカーは、円熟のプレーでファンを魅了し続けている。

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