中村俊輔とも共闘、バルサが生んだ天才MFのプレー動画に再脚光 「純粋な魔法」

MFイバン・デ・ラ・ペーニャ【写真:Getty Images】
MFイバン・デ・ラ・ペーニャ【写真:Getty Images】

リーガ公式ツイッターが元スペイン代表MFデ・ラ・ペーニャのプレーを回顧

 1990年代中盤にバルセロナの未来を担うタレントとして台頭し、“リトル・ブッダ”の愛称で親しまれた元スペイン代表MFイバン・デ・ラ・ペーニャの勇姿を覚えている日本のファンも多いのではないだろうか。その後、長年にわたってエスパニョールで活躍し、元日本代表MF中村俊輔とも共闘した名手のプレー動画を、リーガ・エスパニョーラ公式ツイッターが公開し、ファンから「純粋な魔法」などの反響を呼んでいる。

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 バルサの下部組織であるラ・マシア出身のデ・ラ・ペーニャは、1995-96シーズンにヨハン・クライフ監督の下で19歳でトップデビューを果たし、リーグ戦30試合7得点の成績を収めた。翌96-97シーズンには、元ブラジル代表の“怪物”FWロナウドとホットラインを形成。代名詞とも言える一撃必殺のスルーパスを通し、稀代のストライカーのゴールを幾度となく演出した。

 バルサ、そしてスペインの未来を担う司令塔として輝かしいキャリアを歩んでいたはずのデ・ラ・ペーニャだが、97年に就任したルイス・ファン・ハール監督の下では構想外に。出場機会を求めてラツィオ、マルセイユへと新天地を求めるが輝きを放てず、2002年夏にバルセロナを本拠地とするエスパニョールに加入した。

 “リトル・ブッダ”は、思い出深いバルセロナの地で再び輝きを取り戻す。司令塔として確固たる地位を築くと、長年低迷していたチームをスペイン国王杯優勝やUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)準優勝に導くなど活躍。09年夏からの半年間は中村とも共闘したが、キャリアの晩年は負傷にも悩まされ、11年にスパイクを脱いだ。

 今回、リーガ公式ツイッターが投稿した動画には股抜きや華麗なターンからパスを送るシーンのほか、ゴールシーンも数多く収録。バルサ時代の華麗なドリブルからのループ弾や、センターサークル付近からの40m超ロングシュート、エスパニョール時代にバルサとのダービーマッチで決めたゴールシーンなど、華麗なプレーが復活しており、返信欄には「純粋な魔法」「ボールを持ったマジシャン」などファンからの称える声も届いていた。

 スペイン代表歴はわずか5試合と、バルサでの華々しいデビュー時を考えれば物足りないものに終わった。だが、記録よりも記憶に残る名手として、“リトル・ブッダ”の勇姿はファンの脳裏に深く刻まれているようだ。

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