“兵役免除”へ燃える韓国、日本のアジア大会制覇の鍵は? 英記者「圧倒的な差はあるが…」

勝機を見出すなら、ゴール前の精度に「ドラスティックな向上を…」

 万全のメンバーとモチベーションを最高に高めた韓国を相手に、日本は修正しなければいけないことがある。準決勝のUAE戦で、日本の攻撃陣はただいたずらにシュートを外し、支配力を浪費してしまった。

 日本サッカー界の長年の課題でもあるフィニッシュ精度は、今大会を通じて乏しいものだった。経験値という点で圧倒的な差がある韓国との一戦で勝機を見出そうとするなら、ドラスティックに向上させる必要があるだろう。

 決勝での日本は、これまで以上に守備的な忍耐を求められるだろう。粘り強い守備は、監督が選手に常々指導してきたものでもあり、UAE戦よりもゴール前で自信を持ったアプローチが望まれる。日本が金メダル獲得の偉業を成し遂げようとするなら、ゴール前での冷静なアプローチ、一瞬の隙を身逃がさない抜け目なさこそ重要になるだろう。

[記者PROFILE]
マイケル・チャーチ。英「PA通信」のアジア支局長、AFC機関紙「フットボール・アジア」編集長を歴任。ワールドカップとアジアカップをそれぞれ6大会取材したスポーツジャーナリスト。かつては東京在住で、現在は香港に拠点を置き、アジアサッカーを20年間カバーしている。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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