なでしこ真のエースへ 高瀬が語る東アジア杯に懸ける思い

何かを伝えるために

 佐々木監督が「チャレンジなでしこ」と命名したことからも分かるように、今大会へ向けては初選出の選手など代表経験が少ない選手が多い。その中で、24歳の若さで56試合のキャップ数を持つ高瀬の経験は、頭一つ抜けている。それだけに、責任感も強い。
「声で引っ張るとか、指示を出すというタイプではない。プレーで表現して何かを伝える役割を果たしたい。自分から積極的に何かを言うより、周りから話してくれるからやりやすい。短い期間でも、どんどん良くなると思う。何か正解を教えられる立場ではないが、経験を伝えて、お互いが良くなればいい。みんなとコミュニケーションを取っていきたい」
 再開後のリーグ4試合は 全て前半のみの出場。それで4戦連発なのだから得点力は目を見張るが、コンディションには不安を残す。「いよいよだなというところもあるし、コンディションを整えてベストな状態で臨みたい」という自身の言葉が実現するかどうかは、なでしこジャパンの攻撃力に直結する。
 高瀬は、「自分のモチベーションを上げるためにも、まずは1点を取りたい」と大会への入り方を重要視した。これまでの代表通算ゴールは「9」。まずは、節目となる二桁ゴールを達成し、なでしこ真のエースへと上り詰めるキッカケとするつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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