W杯で出場拒否騒動のクロアチア代表FW、ミランから移籍金20億円で新天地スペインへ
シメオネ監督率いるアトレチコと正式契約を結ぶことになるFWカリニッチ
ロシア・ワールドカップ(W杯)大会中に出場拒否騒動で話題を呼んだクロアチア代表FWニコラ・カリニッチの新天地がスペインに決まった模様だ。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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カリニッチは昨季にイタリアの名門ACミランに加入したが、公式戦41試合出場6ゴールと期待には応えきれなかった。それでもW杯に臨むクロアチア代表に選出されたが、大会初戦のナイジェリア戦ではベンチスタートとなり、試合終盤の交代出場の指令を拒否。その後、チームから追放され、準優勝に輝いたチームからの銀メダル授与も辞退していた。
そうした騒動を起こしたカリニッチだが、ディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレチコ・マドリードが新シーズンに向けての補強候補として獲得に動いていると報じられてきた。そして、ついにミランと移籍金約1500万ユーロ(約20億円)の条件で交渉がまとまったという。
移籍情報サイト「transfermarkt」では、ミランは1年前に500万ユーロ(約6億5000万円)のレンタル料でフィオレンティーナから獲得し、今年の7月1日の時点で新シーズンに向けて2000万ユーロ(約26億円)の買い取り義務が発生している。ミランにしてみれば、やや損な取引になった感はあるものの、戦力外に近い扱いになっていたカリニッチで現金収入を得るために苦渋の決断となった模様だ。
カリニッチはすでにマドリードへ飛び、現地時間7日にもメディカルチェックを受けて正式契約に進むという。W杯で準優勝と躍進したクロアチアで唯一ネガティブな話題を提供してしまったカリニッチは、闘将シメオネの下でキャリアの再出発を切ることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)