「愛国心に忠実であれ」 スペイン会長の監督解任を支持したオバマ前米大統領の“金言”

開幕前日に解任されたフレン・ロペテギ監督【写真:Getty Images】
開幕前日に解任されたフレン・ロペテギ監督【写真:Getty Images】

ルビアレス会長はオバマ氏の賛同を受けてロペテギ監督の電撃解任を決断

 スペイン代表はロシア・ワールドカップ(W杯)で優勝候補に推されながらもベスト16で敗退を喫した。開幕前日のフレン・ロペテギ監督解任が敗因の一つに挙げられているが、スペインサッカー連盟(RFEF)会長は元アメリカ大統領からも決断への賛同を受けていたという。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 電撃的な解任劇の引き金となったのは、6月12日に発表されたレアル・マドリードの新指揮官就任だ。5月22日に2020年まで契約延長したにもかかわらず、レアルの監督就任はRFEFに事前通達されず。ロペテギ監督の“誠意なき対応”がルイス・マヌエル・ルビアレス・ベハル会長の怒りを買い、解任に至った。

 2016年7月の就任以降、ロペテギ監督は公式戦20試合を14勝6分と無敗でロシアW杯を迎え、その手腕は高く評価されていた。それだけに、大会開幕前日の電撃解任はスペイン代表に大きなダメージを与えることになったが、ルビアレス会長は解任の決断について、バラク・オバマ前米大統領から賛同を受けていたことを明かした。

「私が驚いたのは、思っていたよりもはるかに彼が理解を示してくれたことだ。アメリカへの愛国心に忠実であるため、難しい決断を迫られる局面もあったと言っていた。そして、彼が私に指摘してくれたのは、何もしなければ、批判や拒絶を生み出さずに済むかもしれない。だが、それでも動かなければならない時がある、ということだ。私の取った決断に賛同すると。その言葉を聞いた時、私は自分の決断への疑いが一切なくなった。クリアになったんだ」

 オバマ前米大統領がスペインを訪問した際に受けた激励が、W杯開幕前の監督解任という“究極の決断”を下したルビアレス会長にとって大きな救いになっていたようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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