韓国女子MFイ・ミナが告白、SNSの姿と異なる“本当の自分” 「勝負への欲が強すぎて…」

憧れの選手はモドリッチ 「大きな選手にも負けないプレーが魅力」

 イ・ミナは欧州サッカーをよく見るという。それもかなりのマニアだ。

「欧州チャンピンズリーグ(CL)は、録画したら、時間がある時にフルでしっかり観ます。私が憧れるのは、レアル・マドリードでクロアチア代表のルカ・モドリッチ選手です。理由は身長が低くて小柄なのに、大きな選手にも負けないプレーが魅力です。視野の広さ、ボールコントロールが本当に上手。私も小さいので、大きな選手に対して試合中にどのように対処するのか。それをよく観ています」

 頭の中にはサッカーしかないようで、「日本に来てからは、韓国のように録画したりできていないので、それが残念です(笑)」と笑う。

 シーズンも残り半分に迫ったが、目標はもちろんチームの優勝だ。

「今はまだ、もどかしい時間を過ごしていますが、なでしこリーグでの優勝に貢献できるように力になりたい。個人的には8月にアジア競技大会(インドネシア・ジャカルタ)がありますし、来年はW杯もあります。そこで韓国サッカーのために結果を残したい」

 まだINACで本来の力を発揮できずにいるイ・ミナだが、ポテンシャルの高さは証明されている。「韓国では1対1のシーンから、どのようにフィニッシュまで持っていくのかを徹底的に叩き込まれた」と言っていた。ゴールへのイメージはつかめているのだろう。“韓国のビーナス”は静かにその時を待っている。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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