「ここまでスシが手強いとは…」 ベルギー紙が日本の善戦に驚くもラストプレーは無謀と揶揄

無責任で奇妙なリスク

 だが、最後には地力を見せつけられた。後半アディショナルタイムに、日本は左CKからゴール前にクロスを上げた。だが、これをクルトワにキャッチされ、そこから赤い悪魔が高速カウンターを発動。MFケビン・デ・ブライネの単騎突破に誰も追いつけず、最後はMFナセル・シャドリに決勝ゴールを決められた。

 途中出場のシャドリとMFマルアン・フェライニがゴールを決めたことで、その采配を「ドン・ロベルトの黄金のチケット」と称賛した一方、ラストプレー直前で日本がCKに人数を割いたことに疑問符を浮かべた。

「悪魔たちは完璧なカウンターの多大な恩恵を受けた。振り返れば、日本はCKに無責任で奇妙なリスクをかけた。純粋なカミカゼだった」

 カウンターに対するリスクよりも、ゴールを狙った日本のラストプレーは、あまりに無謀だったという。西野朗監督は、かつて指揮を執ったG大阪でも見せた攻撃サッカーを標榜し、今大会に挑んだ。最後まで貫いた哲学は、短期間でチームに浸透したことを物語った一方で、それが仇となってしまったのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング