韓国に世代交代の波? 主将キ・ソンヨンとク・ジャチョルに代表引退の可能性浮上

韓国代表の(右)キ・ソンヨンと(左)ク・ジャチョルに代表引退の可能性が浮上している【写真:AP&Getty Images】
韓国代表の(右)キ・ソンヨンと(左)ク・ジャチョルに代表引退の可能性が浮上している【写真:AP&Getty Images】

韓国メディアが報道 近年の代表をけん引してきた二人が重大な決断か

 韓国代表のキャプテン、MFキ・ソンヨン(スウォンジー)が代表を引退するのではないかと、韓国で報じられている。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ成績を1勝2敗で終えた韓国。最終戦でドイツに2-0で勝利したが、キ・ソンヨンは負傷によりこの試合に出場しなかった。

 スポーツ専門サイト「SPOTVニュース」は、「ドイツ戦終了後、試合に出場しなかったキ・ソンヨンがミックスゾーンに姿を現さなかった。それには意図がある。現時点でインタビューを受けるのは難しいと、現場で判断したと推測される。今大会を最後に代表引退を考えているという話があるからだ」と報じている。

 また、MFク・ジャチョル(アウクスブルク)も、代表引退の可能性があると伝えられている。

 同サイトの記者がク・ジャチョルに、キ・ソンヨンの代表引退の可能性について聞いたところ、「あ……。とにかくたくさん話をしました。協会側と話もしていませんし、公式的に何かを話すにはまだ早い」と多くを語らなかったという。

 キ・ソンヨンとク・ジャチョルはともに29歳。2012年ロンドン五輪、2014年ブラジルW杯にも出場するなど代表歴は長い。来年1月にはUAEで開催されるAFCアジアカップが控えているため、まだ決断は早いようにも思えるが、いよいよ韓国代表にも世代交代の波が訪れているようだ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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