「W杯大誤審10選」に韓国の疑惑の勝利も… 1位は44年後にドラマ生んだ世紀の判定

7位は1994年アメリカW杯、ルイス・エンリケの流血事件【写真:Getty Images】
7位は1994年アメリカW杯、ルイス・エンリケの流血事件【写真:Getty Images】

珍事に非常識な愚行

 9位は「シュールレアリズムなエピソード」と名付けられた、1982年スペインW杯のフランス対クウェート戦で起きた、伝説のゴール取り消し事件だ。フランスが3-1でリードしていた場面で、フランスのFWアラン・ジレスは追加点を奪った。すると、観戦していたクウェート王族のシェイク・ファハド・アル=サバーハ氏がスタンドからピッチに乱入。ゴールにクレームをつけると、主審はなんとゴールを取り消すという珍事が起きた。

 8位は、2011年女子W杯のギニア対オーストラリア戦で起こった、ありえないハンドの見落としが選ばれた。“マチルダス”の愛称で知られるオーストラリア女子代表は、左サイドを攻略してクロスを上げた。ニアサイドでこれをリーナ・カミスが合わせたシュートはゴールポストを直撃。そのこぼれ球をあろうことかギニアDFががっちりキャッチ。そこからポイとボールを放り投げ、GKは何食わぬ顔でボールを拾って前線へとフィードした。だが、オーストラリアの執拗(しつよう)なアピールも届かず、主審はこのハンドに気づかず、「ペナルティーを免れた非常識なハンド」と振り返った。

 7位は1994年アメリカW杯準々決勝の流血エルボー事件。スペインのMFルイス・エンリケは、イタリアのDFマウロ・タソッティにエルボーを見舞われ、鼻から流血。顔面を血に染める惨劇となったが、主審はこれをスルー。タソッティは全くのお咎めなしで、イタリアは4強進出を決めた。

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