これぞFW岡崎の真骨頂! 二度の転倒で本田弾をお膳立て、称賛に値する“泥臭さ”

W杯がゴールを呼んでいる――岡崎もそんな気配を漂わせる一人

 一連のシーンを後方から見ていたDF長友佑都も感慨深いものがあったという。「おっさん連中が叩かれ続けたので、あれは岡崎が前で潰れて、圭佑に転がって、ベテラン選手たちが得点したのは自分のことのように嬉しい」と笑顔を覗かせた。

 がむしゃらに走り続け、ゴールに迫る岡崎の気迫が同点弾の呼び水になったのは確かだろう。常にゴールを狙えるポジションを取り、文字どおり“潰れ役”となった岡崎の献身的プレーがなければ、歓喜の瞬間は訪れなかった。

 本田のゴールが世間の脚光を浴びるなか、脇役となってしまった感のある岡崎だが、1986年組の同級生らしく、本田を「アイツ」と呼びながら次のように称えている。

「アイツがW杯への強い思いとともに、W杯がゴールを呼んでいるじゃないけど、そういう選手っていないと思うんですけど、3大会アシスト・ゴールともに結果を出せるというのは、チームにたくさんのものを与える。単純に同級生として素晴らしいと思います」

 岡崎も2010年W杯から2大会連続ゴール中だ。W杯がゴールを呼んでいる――この男も、そんな気配を漂わせる一人だ。

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