ユベントスが、トップ下の補強に向けて新たな動きを見せているようだ。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が伝えている。 そのターゲットは、レアル・マドリードのスペイン代表MFイスコだ。ガゼッタ紙は、チーム構成をパズルのように見ていけば、自然なものであるとして、この動きを報じている。すでにFWにマリオ・マンジュキッチと、パウロ・ディバラ、中盤にサミ・ケディラを獲得した。 一方で、カルロス・テベスとアンドレア・ピルロの移籍が決定的だ。ロベルト・ペレイラの買い取りオプションを行使したものの、トップ下の選手は不足 している。マッシミリアーノ・アッレグリ監督が、最も獲得したい対象はチェルシーのブラジル代表MFオスカルだが、その2番手がイスコだという。 障害になる移籍金の捻出方法だが、ユベントスはサッスオーロと共同保有していたMFベラルディの保有権を売却することで、1500万ユーロ(約20億円)の利益を得ている。来夏に1800万ユーロ(約25億円)で買い戻すことが前提だというが、当座の資金は得た。 そして、記事では鍵になるのがビダルだと報じる。先日、南米選手権中の交通事故で大きく価値を下げているチリ代表MFだが、レアルの新監督に就任したラファエル・ベニテスからの評価は高い。マドリードで不遇のイスコ獲得を望むユベントスにとって、切り札になると報じている。 レアル はユベントスのフランス代表MFポール・ポグバへの興味も示している。多くのクラブや選手の事情が複雑に絡み合うのが移籍市場。イタリアと、スペインのビッグクラブ同士での駆け引きも本格化しそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images