日本代表、3バック継続ならW杯に「希望はない」 海外メディアが西野采配に疑問符

西野監督の初陣となったガーナ戦では(左から)吉田、長谷部、槙野の3バックだった【写真:Getty Images】
西野監督の初陣となったガーナ戦では(左から)吉田、長谷部、槙野の3バックだった【写真:Getty Images】

ガーナ戦の試合内容を酷評 「残念なパフォーマンスで不安が増しただけ」

 2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場するアジア5カ国のチームについて、衛星放送「FOXスポーツ」アジア版が分析している。

「ケイスケ・ホンダは数年前のように、再びW杯で声援を巻き起こすことができるのか?」との見出しで紹介された日本。分析したスコット・マッキンタイアー記者は、W杯直前にバヒド・ハリルホジッチ前監督を解任したことには肯定的だったが、西野朗監督への交代についてはチームを鼓舞するにはほど遠いとし、0-2で敗れた新体制の初陣ガーナ戦(5月30日)の内容に触れている。

 まず、西野監督の新フォーメーションについては、「“単純”な3-4-2-1が機能せず、このガーナ戦で復帰を果たした前体制で冷遇されてきたベテラン選手も力を発揮できなかった」と指摘。若手有望株であるMF中島翔哉やMF堂安律をメンバーから外したことで国内から多くの批判が上がったなか、「経験豊富なスター選手たちの残念なパフォーマンスで、西野監督の初陣はただ不安が増しただけだった」と酷評した。

 またW杯本大会では「日本は間違いなくアジア5カ国の中で最も容易なグループ」に入ったと見ている。だが、ガーナ戦に完敗したチームは西野監督の下で重要な2週間を迎えており、スイス、パラグアイとの親善試合2試合を通してどこまで準備を整えることができるかが、ロシアでの命運を左右するとしている。

 具体的な課題としては、やはり3バックシステムについて触れられており、「守備的MF長谷部誠を、槙野智章と吉田麻也の間に置くDFラインはかなり珍しいものであり、このシステムなら必要となる本職のウイングバックの選手の名前がないのも不自然だ」と指摘。さらに「ガーナ戦では最後の15分で4-4-2のフォーメーションに戻したが、そもそも西野監督がそのような新たな戦術を採用したということは、新フォーメーションを継続する可能性が高い」との見解を示しており、「もしそうなれば日本が突破する希望はなくなるだろう」と厳しい視線を送っている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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