今夏にACミランが本田かカカのどちらかを放出か 伊紙が報じる

 記事によると、シルビオ・ベルルスコーニ会長は強化部にチーム全体の人件費の総額を下げることを要求しているが、多くの選手は移籍先も見つからない状況だという。昨季の不振で今季は欧州リーグのカップ戦に参加することができず、国内リーグに集中する現状に、会長はテーマを明確にしている。それは、保有している選手を減らす、そして、年俸総額を下げるということだという。

 いわゆる“リストラ”だが、そのリスクは本田とカカの身にも降り掛かるという。

「本田とカカ。どちらかは旅立つことになる。昨シーズン開幕前、シーズンチケット購入のキャンペーンのイメージキャラクターとなったカカは、ミランの愛の象徴だった。一方、この日本人は数か月ミランが獲得を願った選手だが、どちらも失望させられた。ミランは、より本田に落胆している。(クラブは本田に対し)一度も電話をかけていない。勇気づけることも決してなかった。だが、ミランはワールドカップでの活躍を期待している。そしてミランは本田をどうするか決めるだろう。270万ユーロという年俸を2017年まで保証している。今まではその金額のすべてを窓から無意味に捨てていたようなものだった」

 記事ではこう報じている。今年1月にCSKAモスクワから加入した本田の新天地での貢献は、高い期待と報酬に見合うものではなかったのか。“お金を窓から捨てる”という表現はイタリアらしく恐ろしく辛辣だ。一方、カカに対しては本田ほどの酷評ではない。

「カカは数か月の間、彼の年俸400万ユーロに相応しい意味を与えた。(アンドレア)ポーリも調子を落とした。クラブは疑問を抱えている。それは本人たちに対する疑問でもある。(カカは)すでにミランに来るために年俸を半減した。ヨーロッパリーグにも行けないのに、その上、20%の減俸も受け入れたくない。ネメスが来れば、司令塔のポジションはプレーチャンスが減る。4-3-3になれば、もっと出場機会はなくなる。2人のうちの一人は、出ていかなければならない」

 記事ではそう伝えている。

 ミランが本田のワールドカップでの活躍を願うということは、移籍市場における価値を高めてほしいという期待も込めているのだろうか。ミランでプレーした半年間でその実力を認めさせることができなかった本田はいずれにしてもブラジルで高いパフォーマンスを見せ、厳しい評価を一変させるしかない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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