「僕の目標はベスト8」 W杯初出場の原口元気、“西野監督超え”のハードルを設定

「日本が勝てるように、そのなかで一つの駒になれるように」

 原口はアジア最終予選で4ゴールを決め、敵地UAE戦(2-0)の前には相手国のメディアから日本のエースとも称された。サイドを主戦場に労を惜しまない豊富な運動量でチームを助ける男は、チームのために働く姿勢は変わることがないと強調する。

「本当に日本が勝てるように、そのなかで一つの駒になれるように。別に目立った活躍でなくてもいいので、日本代表が勝つための一人になれたらいいかなと思います。もちろんその、(得点という)数字がついてきたらいいですけど。たくさん走って、チームのために働くのが大前提としてあるし、その走った先にボールが来れば決められると思うし、それを信じて走りたい」

 30日の国際親善試合ガーナ戦(0-2)で西野監督が導入した3バックシステムでは、原口は右ウイングバックに入った。同システムでも2シャドーの一角としても有力な存在であり、4バックに戻ればサイドアタッカーとして従来通りの役割も果たせる。そうした攻撃のポリバレント性もまた、西野監督にとっては貴重だろう。

 原口は、23人選出を「第一段階としてしっかり代表に選ばれた」としたうえで、ここからは6月19日のグループリーグ初戦コロンビア戦にフォーカスしている。

「監督もミーティングで、このキャンプは3バックとかトライする時間だけど、ここからはコロンビアに行くよとは言っていたので。初戦に対しての準備が始まるのかなと思っています」

 ちょうど4年前の6月、原口は中学時代から所属したクラブである浦和レッズを離れ、世界に飛び出した。その4年間の成長と経験を、ロシアの地で花開かせてくれるはずだ。

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