日本代表MF乾貴士、3年過ごしたエイバルに感謝 「忘れられない特別な時間」

今季限りで3シーズン在籍したエイバルを退団する乾【写真:Getty Images】
今季限りで3シーズン在籍したエイバルを退団する乾【写真:Getty Images】

スペイン紙がインタビュー、エイバルへの愛情を語る

 エイバルの日本代表MF乾貴士は、3シーズンを過ごしたクラブを今季限りで退団することを発表した。「日本人選手にとっての鬼門」とされたリーガ・エスパニョーラで結果を残した功績は非常に意義あるものだが、そのコンスタントな活躍ぶりが認められ、スペイン最大の全国紙「マルカ」がインタビューを敢行。そこでエイバルへの感謝、将来的な復帰についても示唆している。

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 ドイツのボーフム、フランクフルトを経て2015年夏にエイバルへ完全移籍した乾。これまでMF中村俊輔(現ジュビロ磐田)やFW大久保嘉人(現川崎フロンターレ)など、日本代表クラスの選手が確固たる地位を築けず、苦しんだ歴史があるリーガの中でも逞しくプレー。3シーズンにわたって定位置を守り続けたことで、スペインの人々にも認められる存在となった。

 乾は現地時間12日に行われた前節ラス・パルマス戦(1-0)でエイバルのホーム最終戦を終えたことについて、「自分にとって決して忘れられない、特別な時間でした。ファンはとても親切だったし、スタンドには横断幕があったし、チームメイトは僕を胴上げしてくれましたしね。幸せな気持ちでスタジアムを後にできました」と感謝の念を伝えるとともに、加入直後の葛藤と成長をこのように明かしている。

「最初の数カ月間は少し適応のために必要なことがありました。スペイン語を理解できない部分、(ホセ・ルイス・メンディリバル)監督がどういった考えでサッカーをしているのか、そして守備面で自分が足りていなかったですからね」

 しかし乾は、そこで適応力を見せた。日本屈指のスキルに、献身的な運動量が加わったことで、メンディリバル監督にとって左サイド2列目の欠かせない戦力になった。本人も「ボールを持たないところでの動きを向上する必要性がありました。2シーズン目にそこが大きく成長したことで、監督が僕に攻撃面で自由を与えてくれました」と課題をクリアし、長所を生かした。

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