本田の恩師インザーギ氏がアルバニア代表監督に浮上 3部リーグからキャリアV字回復なるか

「イタリア人体制」で強化を目指すアルバニア代表が白羽の矢

 元ACミランの伝説的ストライカーで、2014-15年シーズンには日本代表FW本田圭佑を指導した恩師のフィリッポ・インザーギ元監督が、3部リーグの指揮官から欧州の代表監督へと“V字回復”を果たそうとしている。衛星放送「スカイ・イタリア」が報じた。

 現役時代に稀代の点取り屋として名を馳せたインザーギ監督は、セリエA通算197得点を記録し、UEFAチャンピオンズリーグも2度制覇。2012年に引退後、トップチームの指導経験を持たないなか、2014年6月からミランを指揮することになったが、ミランでの監督キャリアは“不運”だった。シルビオ・ベルルスコーニ前会長の現場介入に加え、選手層も薄く、10位に低迷。わずか1シーズンで解任の憂き目を見た。

 そして、2016-17年シーズンからレガ・プロ・ジローネB(3部相当)のベネチアFCの監督に就任。欧州屈指の名門から一転、3部リーグからの出直しとなったが、勝ち点80を叩き出す断トツの強さで優勝し、来季のセリエB昇格に導いた。

 この手腕が認められ、インザーギ氏のもとにアルバニア代表監督のオファーが届いたという。チームディレクターにはイタリア人監督のジャンカルロ・カモレーゼ氏が就任予定で、アルバニア協会は「イタリア人体制」でチーム強化と躍進を目指す方針のようだ。

 細身でダンディーなスーツ姿のインザーギ氏が来季指揮を執るのは、ベネチアかそれともアルバニア代表か。その決断から目が離せない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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