ハリル監督、痛恨采配! 消耗戦で攻撃パワーダウンも…切り札の10番乾を起用せず

3人中2人がアクシデントの交代も…10番を託した乾は最後までベンチに

 バヒド・ハリルホジッチ監督は、酷暑での消耗戦となった13日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選イラク戦(1-1)で、スペインで好調ぶりを見せていたMF乾貴士を起用せぬまま試合を終えた。日本は後半同点に追いつかれる展開となったが、負傷などのアクシデントもあり乾に出場機会は最後まで巡ってこなかった。

 日本は前半8分にFW本田圭佑の右CKからFW大迫勇也のバックヘッドで先制。しかし後半27分にDF吉田麻也とGK川島永嗣の連係ミスからイラクに同点弾を許した。勝ち点3を得るためには、ここから攻撃的なカードを切りたいところだった。

 しかし、指揮官は後半17分に負傷したMF井手口陽介に代えてMF今野泰幸、失点直前の同25分にはFW原口元気に代えてMF倉田秋を投入していた。そして失点直後にはDF酒井宏樹が負傷。3枚目のカードとしてDF酒井高徳をピッチに送り出さざるを得ない状況となった。

 3人中2人がアクシデントによる交代だったものの、リーガ・エスパニョーラ最終節でバルセロナ相手に2ゴールを決め、この日背番号10を託した乾はベンチに留まることになった。試合終盤にはFW久保裕也が足をつるなど攻撃が完全にパワーダウンしたなか、攻撃の切り札を使えない痛恨の采配となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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