ネーションズカップで八百長疑惑!? ホスト国の赤道ギニアに有利な判定

疑惑の主審に6カ月の活動停止

 赤道ギニアは、アフリカ王者を決めるアフリカネーションズ・カップ準々決勝でチュニジアと対戦し、疑惑のPK判定によって勝利した。その勝利をもたらした格好となった、モーリタニア人主審に6カ月間の活動停止処分を言い渡される“八百長疑惑”が起こったと、衛星放送「ユーロスポーツ」が報じた。

 アフリカサッカー連盟(CAF)は3日、準々決勝(1 月31日)でホスト国の赤道ギニアに有利な判定を下したモーリタニア人主審のラジンドラパルサド・シーカーン氏に対して6カ月間の活動停止と、アフリカサッカー連盟におけるトップレフェリーの地位も剥奪。今後、国際試合で笛を吹けない厳罰を下した。

 事件はチュニジアが後半25分のゴールで先制し、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに起きた。赤道ギニアの選手がチュニジアのエリア内に侵入。同主審は、ほんのわずかな接触プレーでPKを宣告し、ホスト国に同点の機会を与えた。このPKをFWハビエル・バルボア(エストリル・プライア)がゴール左隅に決め、延長戦へと突入した。

 そして、赤道ギニアは延長前半11分にレアル・マドリードのカンテラ出身のバルボアが再び強烈な直接 FKを決め、2-1で逆転勝利。準決勝進出を決めた。

 試合後にチュニジアの選手は、疑惑の判定に激怒。主審に抗議するために詰め寄り、主審がガードマンに囲まれる一幕もあった。そのため、チュニジア側はCAFから5万ドルの罰金を命じられている。

 疑惑の判定で大会を去ることになったチュニジア代表のジョージ・リーケンス監督は試合後の記者会見で「私の45年間のフットボール人生でこんな判定は見たことがない。最悪な判断だ。こんな非道を受け入れるわけにいかない。フットボールのためにならないし、実に痛ましい」と激高した。

 チュニジア代表は今大会でPKを与えたのは4回目。「ペナルティーエリア外でのプレーでのPKもあった。1、2回なら仕方ない。3回は難しい。4回、もうたくさ んだ!」と怒りが収まらない様子だった。

 CAFは試合後、ホスト国有利に働く判定をした主審に厳罰を与えたことから、誤審や八百長などの可能性を認めた格好となってしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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