日本対イタリアのドローに透けた“談合” 日韓W杯やJ2最終節でも起きた利害一致の駆け引き

2-2で迎えた後半30分以降、両チームともリスク冒さずブーイング

 グループリーグ最終節ならではの“両チームの駆け引き”が起きた。U-20日本代表は27日、U-20ワールドカップ(W杯)韓国大会第3戦イタリア戦で2-2の引き分けに持ち込み、グループ3位の上位4カ国に滑り込んで決勝トーナメント進出を確定させた。

 MF堂安律(ガンバ大阪)の4人抜きドリブルシュートを含む2得点とともに注目されたのは、後半5分に2-2というスコアになって以降の試合展開だ。この時点で両チームが決勝トーナメント進出を果たせる状況となったが、その直後は両チームとも得点を狙う姿勢を見せた。しかし後半30分以降は徐々に両チームともリスクを冒さず、最後の数分間はイタリアが最終ラインでボールを回し続ける状況となり、会場からはブーイングも聞こえた。

 お互いが“ウィン・ウィン”の状況になる場合、往々にして終盤にこのような状況が生まれる。2002年の日韓W杯、イタリア対メキシコ戦ではメキシコのエースFWボルヘッティが先制ゴールを挙げたものの、後半40分に途中出場のイタリアFWデル・ピエロの同点ゴールが決まり1-1に。この時点で両チームとも決勝トーナメント進出の条件を満たしたため、最後はお互いに攻めない状況が続いた。

 

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