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2017.05.11 (Thu)

「日本の女性もサッカー指導者の夢を信じて」 ACL史上初の28歳女性監督が切り開いた新境地


女性指揮官としてイースタンSCを率い、アジアの舞台に立ったチャン監督

 

 試合終了後、スコアボードに記されていたのは「0-4」という現実だった。9日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節、イースタンSC(香港)は川崎フロンターレと敵地で対戦したが、厳しい結末が待ち受けていた。シュート数は川崎の19本に対し、イースタンSCは3本。6倍以上もの差をつけられ、ゲーム内容もスコア以上の差がピッチ上で浮き彫りとなった。

 

 イースタンSCはACL6試合を戦い、1分5敗の成績に終わった。しかし、試合後の記者会見場に入ってきたチャン・ユエンティン監督の表情は晴れやかなものだった。

 

「ACLで戦ったこの6試合は、私にとって非常に勉強になった」

 

 開口一番、笑顔でそう語ったチャン監督に他の指揮官との明確な違いがあるとするなら、それは28歳の女性であるということだ。

 

 2015年12月、チャン監督はアシスタントコーチから昇格する形でイースタンSCの監督に就任。そして昨季、21年ぶりの香港リーグ優勝の快挙を成し遂げた。これにより、男子サッカーのトップリーグで優勝を達成した初の女性監督としてギネス世界記録に認定。さらに今季、ACL出場を果たした初の女性監督となった。

 

「普段以上に細かい戦術だったり細かいコンディション調整が求められたり、そういった選手のマネジメントが自分たちにとって良い勉強の場となった。今日戦った川崎、そして広州や水原は、当然香港では経験することのできない強豪たち。彼らと戦えた経験こそが、私たちが香港に帰った時の財産となる」

 

 今大会では、どうしても“女性監督”としてスポットライトを浴びる機会が多かった。しかし、「確かに私は女性として初めてACLの舞台に立った監督です。しかし、私は男女という差を考えず、一人の監督として全力を注いできた」と、いち指揮官としての姿勢を崩さなかった。

 

 

 

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