危機感を募らせた浦和守護神 ACL快勝発進も「今日失点していたら…」

シドニーFC戦でもビッグセーブを見せた西川 「初戦に懸ける思いは強かった」

 トレードマークの笑顔が弾ける初戦になった。浦和レッズの日本代表GK西川周作は、24日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦のシドニーFC戦で2-0の無失点勝利に貢献。「今日は何がなんでも勝ち点3が欲しかった」と、強いモチベーションで臨んでいたことを語った。

 西川には、強い危機感があった。始動前のオフを利用して左膝遊離軟骨の除去手術を行い、本格的な合流は2次キャンプからになった。多くのトレーニングマッチが組まれたなかで、実質的には2試合トータルスコアのゲームがほとんどだが、浦和は全ての試合で複数失点していた。

「キャンプ中の失点はポジティブに捉えてはいましたけど、理想は今日の試合で無失点勝利するということでした。今日、失点してしまっていればズルズルいってもおかしくないと思っていましたし、そのくらい今日の初戦に懸ける思いは強かった」

 全体的に浦和がボール保持率を高めた試合のなかで、西川もビッグセーブを見せている。後半8分、相手CKがゴール前でのこぼれ球になり、至近距離からのシュートを許した。素早く反応した西川は、顔面にボールをぶつけながらもゴールを守った。その時点でのスコアは1-0であり、同点ゴールを許せばその後の試合展開はどうなっていたか分からなかった。その意味でも、勝ち点3をつかみ取るワンプレーになった。

 

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