ケルン大迫に芽生えた中心選手としての自覚 「もっと得点に絡むプレーをしないと」

日本代表復帰を目指す男がドイツで奮闘

 日本代表FW大迫勇也は、所属のケルンで本職のセンターフォワードではなく、サイドやトップ下での起用が続いている。21日のマインツ戦でも右サイドハーフとして先発。得点には絡めず、スコアレスドローに終わった。だが、再三自身が起点となってチャンスをつくりだすなど、与えられた役割でアピールしたと、ブンデスリーガ公式サイトが伝えた。

 ホームのケルンは、マインツを相手に主導権を握る展開で試合を進めた。しかし得点は奪えずに勝ち点3を逃した。リーグ戦で今季4度目の先発フル出場となった大迫も「もったいない試合だった」と唇をかんだ。

「ホームでしたし、先制できれば、もう少し簡単な試合にできたと思う」

 前半からサイドからのクロス、そしてスルーパスで好機を演出。後半にはトップ下にポジションを移し、左サイドに流れてのチャンスメイクも増えるなどピッチ上のさまざまな場面に顔を出した。中盤での起用される機会が増えているが、自分が攻撃の起点になるという自覚が芽生え始めている。

「(右サイドでのプレーについて)もっと得点に絡むプレーをしていかなければ。きょうは2トップが、なかなかボールを収めることができずに難しかった。(後半はポジションを変えたが)ボールが落ち着くところがなかったので、そこはしっかりとやろうと思っていました」

 6月のロシア・ワールドカップ2次予選のシンガポール戦を最後に日本代表からは遠ざかっている。現在代表のワントップではFW岡崎慎司(レスター)や武藤、金崎夢生(鹿島)らがしのぎを削る。サイド起用で、プレーの幅を増やしている大迫だが、代表の定位置争いに加わることはできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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