マインツ武藤、大迫との日本人対決も痛み分け 「判断ミスあった」と猛省

日本代表でポジション争うライバルに賛辞

 マインツの日本代表FW武藤嘉紀は21日のケルンとのアウェーゲームにワントップで先発出場した。しかし、この日は存在感も薄く、警告も受けるなど低調な出来で後半23分に途中交代した。スコアレスドローで勝ち点1を得たが、「勝てた試合だと思う」と肩を落とした。ブンデスリーガ公式サイトが伝えている。

 日本代表に招集され、ロシア・ワールドカップ(W杯)2次予選の2試合に参加し、長距離移動を経て迎えた中3日での試合。疲労も懸念された中でのゲームだったが、本人は「コンディションとしては、それほど悪くなかったと思う」とけろっとした様子。それでも「判断ミスがあった」と、本来の出来からは程遠かったことを認めていた。

 対戦相手のケルンでプレーするFW大迫勇也が好プレーを披露。ストライカーが本職の大迫だが、右サイドで先発起用され、何度もチャンスを演出した。これについて武藤は「ケルンで一番起点となる選手だと思う。大迫選手からかなりチャンスがつくられていたので、ゴールを決められなくて良かった」と振り返った。大迫は2014年のブラジルW杯で日本のセンターフォワードとして2試合に先発出場した。バヒド・ハリルホジッチ監督体制では3試合の出場にとどまっているが、武藤にとっては代表で今後ポジション争う可能性もある。そのライバルに向けて、賛辞を贈っていた。

 ブンデスリーガは13試合を消化。マインツはここまで5勝2分6敗で暫定10位。UEFAヨーロッパリーグ出場権内の6位には勝ち点差3、UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位にも5差と、まだまだ十分に上位進出を狙える位置につけている。ウインターブレーク前の試合も残り4節となった。武藤は「上位に食い込んでいくためには、こういう接戦でしっかり勝たなくてはいけない。下位のチームとの対戦も続くので、しっかり勝ち切りたい」と、現状には満足していない。今後の戦いに向けて気持ちを新たにした。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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