世界的ビッグネームと相次ぐJリーグ参戦 お金でなく“口コミ”が日本行きを後押し?

(左から)トーレス、ポドルスキ、イニエスタ、ビジャ、ジョー【写真:Getty Images & Noriko NAGANO】
(左から)トーレス、ポドルスキ、イニエスタ、ビジャ、ジョー【写真:Getty Images & Noriko NAGANO】

神戸にビジャが加入、かつての「年金リーグ」とは異なるJリーグの魅力

 元スペイン代表FWダビド・ビジャのヴィッセル神戸への移籍が発表された。プレーするのは来季からだが、これで神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、ビジャとワールドカップ優勝経験者を3人擁することになる。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 スペイン代表の最多得点者であるビジャは、バレンシアやバルセロナなどでプレーした後、ニューヨーク・シティFCの契約第1号選手となり、2015~18年まで4シーズンにわたってプレー。124試合で80ゴールと、37歳となった今も得点力は衰えていない。

 神戸の3選手以外にも元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)、元ブラジル代表FWジョー(名古屋グランパス)と立て続けにビッグネームがJリーグに参入している。来季から外国籍選手の登録が無制限(J1の試合出場上限は5人)になることもあり、こうした流れは今後も続きそうだ。

 1993年にJリーグが開幕した頃は、海外から「年金リーグ」と揶揄されていたものだ。元イングランド代表FWギャリー・リネカー(名古屋)、元ドイツ代表MFピエール・リトバルスキー(ジェフユナイテッド市原/当時)、元アルゼンチン代表FWラモン・ディアス(横浜マリノス/当時)、元ブラジル代表MFジーコ(鹿島アントラーズ)など、すでに第一線を退いたスターたちが集結していたからだ。

 当時のJリーグは好景気で、年俸が高かった。イニエスタについては破格だが、現在は年俸なら中国のほうがJリーグよりもはるかに好待遇である。つまり、かつてとは外国籍選手にとってのJリーグの魅力も違ってきているのだ。

[ftp_del]
>>【PR】Jリーグの選手が欧州注目試合を特別解説!|DAZN年末プログラムが見逃せない!
[/ftp_del]

page1 page2 page3

西部謙司

にしべ・けんじ/1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング