英代表監督、批判集中のスターリングを擁護「まだ子ども」

ホジソン監督「ジェラードのような経験を求められない」

 イングランド代表のロイ・ホジソン監督は、去就問題に揺れるリバプールFWラヒーム・スターリングがメディアやクラブOBから多くの批判を受けている現状を危惧している。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 ホジソン監督は、フットボール界全体の若手選手の現状を憂いていた。
「私は若い選手たちのことを心配している。彼らは突如としてスターになるが、彼らはまだとても若い子どもだということを忘れてはならない。代表で数十キャップを持ち、リーグ戦に100試合近くに出ていたとしても、彼らにウェイン・ルーニーやスティーブン・ジェラードのような経験を求めることは出来ない」
 挫折を経験せずにスターダムにのし上がった若手はメディアの注目を浴び、ピッチ内外でトラブルを起こす問題児と化すケースはどの世界でも珍しい話ではない。リバプールからの移籍が濃厚とされるイングランド代表の若きエース候補、スターリングについては個別に言及した。
「何が起きても、彼に対してあまり厳し過ぎる評価を下さないで欲しい。一選手として、一人間として、正しい評価を下したい。私は彼のことを信じている。彼は重要な選手だ。世間の目にさらされている彼の状況には、私も同情する」
 リバプールOBのジェイミー・キャラガー氏ら識者は移籍願望を公言するなどのスターリングの問題行動と、強行移籍に誘導するような代理人の戦略について連日批判を展開している。現在バッシングを受けているスピードスターはこうした逆境を乗り越え、さらなる成長を遂げることは出来るだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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