C・ロナウドは「並外れていた」 クラウチが初対戦時に感じた“想定外の衝撃”を告白

「信じられないようなスピードでゴールに向かっていった」

 イングランド代表の面々が最も警戒していたのは、ロナウドと同じスポルティング・リスボン出身のテクニシャン、クアレスマだったという。

 ロナウドの1歳年上のクアレスマは、当時から逸材と注目を集めていた。2003年夏にはバルセロナ移籍を果たすことになるが、この試合でもイングランドにとって最も驚異的な存在としてマークされていた。だが、そうした事前の予想を打ち破ったのが、やはりロナウドだった。

 クラウチは語る。

「クアレスマが残念な出来だったわけじゃないよ。彼は素晴らしく、何度も50ヤード(約46メートル)のキックを蹴り続けていた。でも、ロナウドはさらに並外れていたんだ。彼は本当に良かった。彼はクアレスマからのサイドチェンジを背中で受けたんだ。それから信じられないようなスピードでゴールに向かっていったんだ」

 試合はロナウドもゴールを決め、4-2でポルトガルが勝利した。イングランド代表選手を震え上がらせたロナウドとの初対戦は、今もクラウチの脳裏に強烈に焼き付いて消えることはないようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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