スペイン代表GKデ・ヘア、80ヤードの“音速アシスト”にファン熱狂 「伝家の宝刀」

デ・ヘアは、高精度キックでアシストを記録した【写真:Getty Images】
デ・ヘアは、高精度キックでアシストを記録した【写真:Getty Images】

大勝したアルゼンチン戦でチームの5点目を演出 精度の高さに海外メディアも称賛

 スペイン代表は現地時間27日にアルゼンチンと国際親善試合を実施。MFイスコ(レアル・マドリード)のハットトリックなどで、6-0と快勝を飾った。ロシア・ワールドカップ(W杯)優勝候補の一角相手に見せたゴールラッシュは強烈なインパクトを残したが、チームの“加速”に一役買ったのがGKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)だった。

 スペインは前半12分、MFマルコ・アセンシオ(レアル)のパスをFWジエゴ・コスタ(アトレチコ・マドリード)が決めて先制すると、同27分には再びアセンシオのアシストで今度はイスコが仕留めてリードを2点に広げた。

 その後前半に1点を返されるも、後半7分から4分間で2ゴールを奪取。そして、4-1で迎えた後半28分だった。デ・ヘアが右足を一閃したゴールキックは、前線のFWイアゴ・アスパス(セルタ)に向かって一直線。アタッキングサードまで一気に運ぶと、アスパスがワンバウンドで飛び出していた相手GKウィルフレード・カバジェロ(チェルシー)の足元を抜くシュートを流し込み、スペインに5点目が入った。

 デ・ヘアはわずか7秒でゴールを陥れた電光石火の速攻を演出。スペインサッカー連盟公式ツイッターが「このマジックトリックには、ボールを弾丸のように蹴れるGKが必要です!」とメッセージを添えて動画を投稿すると、ファンから「伝家の宝刀」「音速のごとき一撃」「まさしくトリック」と声が上がった。英紙「デイリー・メール」によれば、その飛距離は80ヤード(約73メートル)。ベルギーメディア「Sporza」も「驚異的なキック」とデ・ヘアのアシストを称えた。

 2014年のブラジルW杯でもメンバー入りはしているが、試合出場はなく、ロシア大会は大舞台デビューを果たす絶好のチャンス。鋭いシュートストップだけでなく、高精度のキックにも対戦相手は注意を払わなければならないだろう。

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