フランス代表MFポグバ、亡き父に捧げる“25m直接FK弾”に海外称賛 「荘厳」「神聖」

フランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)【写真:Getty Images】
フランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)【写真:Getty Images】

W杯開催国ロシアをねじ伏せる完璧な一撃を披露

 ロシア・ワールドカップ(W杯)で優勝候補の一角と目されるフランスは27日、開催国ロシアと敵地サンクトペテルブルクで対戦。19歳の神童FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)とMFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)の活躍で3-1と快勝を飾った。ムバッペの2ゴールが注目を集めたが、ポグバが見せた華麗な直接FK弾も強烈なインパクトを残し、海外メディアも「荘厳」「神聖」と称えている。

 フランスは前半40分、ポグバのスルーパスに抜け出したムバッペがペナルティーエリア左からカットインして右足を振り抜き、先制点を奪う。そして、1点をリードして迎えた後半4分だった。ペナルティーアーク後方の約25メートルの位置で直接FKのチャンスを得るとキッカーはポグバ。右足インサイドでミートしたボールは壁の上を越えると急激に落ち、相手GKから逃げていくような絶妙なカーブを描いてゴール左隅に突き刺さった。

 若い二人の活躍で主導権を握ったフランスは、後半23分に1点を返されたものの、終盤にムバッペが個人技からこの日2点目を奪って3-1とし、ゲームに決着をつけた。

 衛星放送「ユーロスポーツ」が「ポグバが荘厳なフリーキックで得点」と伝えれば、英紙「メトロ」も「ポール・ポグバが神聖なフリーキックでフランスのロシア撃破に貢献」と速報。英紙「ザ・サン」は、ポグバがゴールを決めた後にユニフォームをめくり上げて文字が書かれたシャツを見せたシーンに触れ、「ポール・ポグバは、今日80歳になった父親にゴールを捧げる」と昨年5月に亡くなったファスー・アントワーヌさんに向けて、 フランス語で”Happy Father’s Day”とメッセージを送ったことを紹介している。

 ポグバはUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のセビージャ戦でベンチスタートに回るなど、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるユナイテッドで厳しい立場にある。ロシア戦の完璧なFKは、クラブの指揮官へのアピールになっただろうか。

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