ハリルJの理想形は? 選手間で浮上…「10年岡田スタイル」or「14年ザックスタイル」

代表チームへの懸念「共通意識を持ってやらないとバラバラに…」

 岡田武史監督に率いられた2010年大会では、本選直前に“堅守速攻”へとスタイル転換。当初、前線からのプレッシングと素早い攻守の切り替えを標榜していたが、大会直前の国際親善試合を経て後方に守備ブロックを形成する戦い方へシフトした。結果的にこの判断でチーム状況は好転し、同大会ではベスト16進出を果たしている。

 イタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督の下で臨んだ2014年ブラジル大会は、自分たちが積極的に主導権を握る“ポゼッションサッカー”を標榜。紆余曲折はあったものの、最終的にそのスタイルで本大会に挑んだが、1分2敗でグループリーグ敗退に終わった。

 両スタイル自体に正誤はない。槙野も「どっちがいいにせよ……」と前置きしつつ、「自分たちが今、どれぐらいのサッカーができて、対戦相手にどれぐらいのことができるのかというのを考えたうえで、臨機応変にやる必要がある」と、折衷案も含めて再確認の重要性を訴えた。

 その一方で過去2大会のスタイル、またはその折衷スタイルを採用するにしても、「みんなが共通意識を持ってやらないと、バランスや考え方がばらばらになる危険性がある」と懸念も示している。

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