原口元気、左ウイングの“サバイバル最終章”へ 「違いを出した選手がW杯に行ける」

「裏へ抜けたとしても、そこからは個人でしょ」

 ロシア・ワールドカップ(W杯)本大会への切符を争ったアジア最終予選で、エースの座を手に仕掛けたのは原口だった。4試合連続ゴールを決め、昨年3月の敵地UAE戦の前には相手国のメディアが「日本はもはや皇帝ケイスケのチームではない」と、大々的に危険人物として特集した。かつてのFW本田圭佑ほどの脅威がある存在として見られていた。

 しかし、そこから少しゴールから遠ざかり、今回はポルトガルで名を上げた若武者FW中島翔哉も招集された。もちろん、デュッセルドルフでチームメイトになり、今回のメンバーに復帰したFW宇佐美貴史も、同世代でずっとライバル関係にあった間柄だ。だからこそ、原口は違いを見せるつもりでいる。

「サイドは言っても個人なんで。監督が言っている裏へ抜けたとしても、そこからは個人でしょ。そこからは監督も何も教えられない。僕らが突破するなり、決めきるなりしないといけないのは間違いない。そこでの違いを出した選手がW杯に行けると思う。そういう意味では競争だなと感じている」

 それと同時に、ハリル監督との付き合いも長くなり「ここでハットトリックしても、ここから2カ月で試合に出ていなかったらあの監督は呼ばない。もちろん2カ月後が大事なんだけど、ここがダメだったらもうダメなわけで、この1試合をやって継続していくしかない」と、選考の傾向とそのために必要なことも理解している。

 5月が誕生日の原口にとって、27歳で迎える今年のロシアW杯は、キャリアの全盛期で迎える場所になる。その場に立つ権利をしっかりと確保するためにも、この3月シリーズでハリルジャパンの左サイドには自分がいるという強烈なデモンストレーションを行うつもりだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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