カメルーン代表DFの“宙返りスロー”が賛否両論 「芸術的」それとも「非効率」?

近年、高校サッカーなどでロングスローが注目を集めてきたなか、フランス2部で“珍スロー”が飛び出した。同点を狙った選手がタッチラインで突如宙返りし、その勢いを利用してゴール前にボールを供給。稀有な発想に、地元メディアは「芸術的」「非効率」と賛否両論となっている。

カメルーン代表DFアドルフ・テイク、同点を狙ってアクロバティックなスローインを敢行【写真:Getty Images】
カメルーン代表DFアドルフ・テイク、同点を狙ってアクロバティックなスローインを敢行【写真:Getty Images】

ソショーのテイクが同点を狙ってアクロバティックなスローインを敢行

 近年、高校サッカーなどでロングスローが注目を集めてきたなか、フランス2部で“珍スロー”が飛び出した。同点を狙った選手がタッチラインで突如宙返りし、その勢いを利用してゴール前にボールを供給。稀有な発想に、地元メディアは「芸術的」「非効率」と賛否両論となっている。

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 アクロバティックな“ショー”が繰り広げられたのは、現地時間10日のリーグ第29節パリFC対ソショーの一戦だった。

 試合はホームのパリFCが後半8分にMFセロ・マンドーキのゴールで先制。その後はお互いに決定打を見出せず、1-0のまま後半アディショナルタイムを迎えた。同点に追いつきたい敵地のソショーは、敵陣の左サイドでスローインを獲得。カメルーン代表DFアドルフ・テイクは滑らないように念入りにボールをユニフォームで拭くと、大きく助走をとった。

 すると、勢いよくピッチに向かって走ってきたテイクは、突如タッチライン手前でボールを地面について前転。一回転の勢いと強靭なバネを利用して、ペナルティーエリア内目がけてロングスローを放った。ボールは味方と合わず、相手DFにクリアされてしまったが、アクロバティックな“異色のスローイン”に敵地のスタンドも一時騒然となった。

 フランス紙「レキップ」は「印象的な宙返りを見せた」と速報。仏紙「フィガロ」も「フットボールのピッチであまり見たことのないジェスチャー」と取り上げ、「芸術的、しかし非効率だ」と見栄えを称えると同時に得点につながらなかった“効率の悪さ”を指摘している。

 ソショーはその1分後に追加点を許し、試合にも0-2で敗戦。テイクの珍スローがより際立つ形となってしまった。

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