中田英寿が語る“サッカー哲学”と98年W杯 「自分を良い選手だと思ったことはない」

フランス大会は「まるでホームゲームのようだった」

 日本はロシアW杯で6大会連続出場を果たすが、歴史の始まりとなったのは1998年のフランス大会。結果はアルゼンチン、クロアチア、ジャマイカと対戦して全敗も、「夢が叶った」という初出場の記憶は今でも鮮明に残っているようだ。

「クレイジーだった。日本がW杯で初めてプレーしたんだから。でも、スタジアムの半分かそれ以上の日本のサポーターが来てくれた。アウェーでなく、まるでホームゲームのようで、凄い力を与えてくれた。もちろん大きなプレッシャーはあったけど、僕らはワールドカップというものを知らなかった。時には多くの情報を持っていないことが良かったりもするんだ」

 日本にとって未知の世界だったW杯も、初めて足を踏み入れてから今年で20年が経過。出場するだけでなく、結果が求められる時代となった。今年6月にロシアW杯に挑むハリルジャパンは、過去最高成績であるベスト16の壁を突破することができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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