“J1王者”川崎、ホーム開幕戦で白星飾れず 湘南との“神奈川ダービー”は1-1の痛み分け

後半にエース小林の一撃で先制も松田に決められ追いつかれる

 川崎フロンターレは2日、J1リーグ第2節でクラブ創設50周年を迎える湘南ベルマーレとのホーム開幕戦に挑み、昨年の“J1・J2王者対決”となった神奈川ダービーは、激しい攻防の末にドロー決着となった。

 試合は前半からホームの川崎が圧倒していく。ピッチに立つ全員がボールに絡み、人とボールが動く華麗なフットボールを展開する川崎は、積極的な姿勢を見せて湘南ゴールを強襲。得点には至らなかったが、MFエドゥアルド・ネットやFW知念慶がミドルシュートを狙うなど、ゴールに何度も近づいた。

 しかし、J2王者の湘南も無抵抗とはいかなかった。ディフェンス陣が体を張った守備を披露すれば、GK秋元陽太が好セーブを連発。攻撃では高い位置でボールを奪取し、切れ味鋭いカウンターを発動した。枠内シュートはゼロに終わったもののゴールに迫る場面は作っており、最低限のスコアレスで前半を折り返した。

 後半は互いにゴールを目指して攻撃的に出るなかで、先制点を奪ったのは昨季のJ1王者だった。後半11分、左サイドでボールを受けたMF家長昭博が中央へ鋭いクロスを入れると、これをFW小林悠がヘディングで合わせて先手を奪った。

 だが、湘南も簡単には屈しない。同21分に左サイドのCKを得ると、中央の混戦から最後は大卒ルーキーのFW松田天馬が押し込んで同点に追いついた。

 終盤、川崎はFW大久保嘉人を投入して攻撃に出るも、最後まで湘南ゴールを割ることができず。試合は1-1で終了し、ドロー決着となった川崎はホーム開幕戦を飾ることができなかった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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