「これが僕の仕事」 FC東京の新主将チャン・ヒョンスが覗かせた自信とプライド

シーズン初戦は無念のドロー オフ明けの練習は連携の確認を重点的に行う

「ケンスケ! 切り替え、切り替え!!」 「タケ!!」

 オフ明けの2月27日、J1・FC東京の小平グラウンドに韓国代表DFチャン・ヒョンスの声が響き渡った。

 FC東京は24日のリーグ開幕戦で昨季アジア王者の浦和レッズと対戦。後半3分にMF高萩洋次郎のスルーパスにMF東慶悟が抜け出し、DFに寄せられながらもゴール左隅に流し込んで先制点を奪った。しかし、その2分後にセットプレーから同点弾を浴び、シーズン初戦は1-1の引き分けに終わった。FC東京の長谷川健太監督は試合後、組織的な守備に関して手応えを語ったが、チャン・ヒョンスは練習でも連係の確認に余念がなかった。

 ミニゲームでは、FW永井謙佑にポジション取りや球際への指示を出したかと思えば、開幕戦でCBのコンビを組んだDF森重真人とラインコントロールでアイコンタクトを取り、前線の16歳久保建英には名前を呼んで奮起を促した。

 2012年にFC東京でプロデビューしたチャン・ヒョンスは、14年に中国の広州富力に移籍し、17年7月に古巣復帰。通算4年目のシーズンはキャプテンを任された。クラブで大役を務めるのは自身初。長谷川監督からは特別な指示は受けていないというが、17年12月のE-1選手権では抜群のキャプテンシーで韓国代表チームをまとめ上げて大会優勝に貢献しており、自信とプライドを覗かせる。

 

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