ACLで寸断された川崎のパスサッカー 「被インターセプト数」に見る“J王者”2連敗の要因

初戦で16本、第2戦で17本ものインターセプトを許す

 川崎フロンターレはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の開幕2試合を戦い、連敗スタートになった。大会公式サイトのゲームデータでは、昨季のJリーグを席巻した王者の“パスサッカー”が寸断されていることが浮き彫りになっている。

 川崎の2試合は、平均ボール支配率66%という高い数字を残している。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が昨年、UEFAチャンピオンズリーグのゲームを引き合いに出して、「ポゼッションは勝利を保証しない」という言葉を残したが、その時に比較材料としたのがデュエル勝率だった。

 しかし、この川崎の2試合はポゼッションしてデュエルで敗れるという構図には当てはまっていない。実際にゲームデータでは、川崎のデュエル勝率は初戦の上海上港(中国)戦で48%、第2戦の蔚山現代(韓国)戦で50.5%と、ほぼ互角と言っていい数字が残っているからだ。

 一方で、明らかに拙い数字になっているのが「被インターセプト数」の項目になる。川崎は初戦で16本、第2戦で17本のインターセプトを許している。一方で相手チームの同項目は6本と4本だ。川崎といえば敵陣を切り崩していく精密なパスワークが代名詞だが、その武器がこの2試合では寸断されていることが明らかになっている。

 

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