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プレミア監督が高騰する移籍金に嘆き節 「ハイパー・インフレ」「我々は迷走している」
WBAのパーデュー監督が本音吐露 「十分な価値を判断することが難しい」
欧州トップクラブにおけるサッカー選手の移籍金は、ここ数年で急騰し、100億円単位の金額が動くことも珍しくなくなっている。そうした状況にプレミアリーグ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンで指揮を執るアラン・パーデュー監督は、「十分な価値を判断することが難しい」と心情を吐露した。英公共放送「BBC」が報じている。
現時点で史上最高額の移籍は、昨夏にバルセロナからパリ・サンジェルマンへ渡ったブラジル代表FWネイマールで、その金額は2億2200万ユーロ(約300億円)に達した。2009年に当時史上最高額でレアル・マドリードに加入したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの9400万ユーロ(約127億円)が、どこかお買い得に感じてしまうほどだ。
今冬の移籍市場でも、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが1億4200万ポンド(約219億円)でリバプールからバルセロナへ移籍。オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがDF史上最高額となる7500万ポンド(約115億円)でサウサンプトンからリバプールに移籍するなど、ビッグディールが相次いでいる。
こうした状況に、プレミアリーグでの指揮経験が豊富なパーデュー監督は困惑。「現在の市場価格では十分な価値を判断することが難しい」と本音を明かしている。
「我々フットボールクラブが受け取るテレビ放映権料のせいで、ハイパー(過度な)・インフレの世界を生きている。そのため、移籍金や給与は現実の世界からかけ離れてしまった」
56歳の指揮官は「我々は迷走していると思う」と、サッカー界で動く金銭面に関して適切な判断力を失っていると嘆いていた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images