“名ドリブラー”松井大輔が認める乾貴士の必見スキル 「めっちゃ速い」と脱帽した瞬間とは?

もし今、一緒にプレーしたら…

 ちなみに、こんなことも聞いてみた。「乾選手と松井選手がチームメイトとしてプレーしたら、こんなコンビネーションができるというイメージはありますか?」と。

「(パスを受ける)壁になることはできますけどね。ボールを当ててもらって、トントーンとボールを出して。“おう、行ってこい!”みたいな。年取った発言かな(笑)」

 もちろん、この表現はユーモアを交えたものだろう。松井のキャリアで強いインパクトを残したのは8年前、2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)だ。松井はサイドアタッカーとして守備の役割をこなしつつ、チャンスメーカーとしても機能。本田圭佑(パチューカ)の決勝ゴールをアシストした、グループリーグ初戦カメルーン戦(1-0)での獅子奮迅の働きぶりを思い出せば明らかだ。

 その時を知るからこそ、ボールを奪ってからの攻撃が生命線となる現代表について「一人でボールを持ってキープできたり、時間を作れる選手が必要になってくると思います」ともポイントを挙げている。半年後に迫るロシアW杯、攻撃のキーマンとして乾が躍動するのか。松井も注目するテクニシャンから、目を離してはならない。

【了】

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

荒川祐史、ゲッティイメージズ●写真 photo by Yuji Arakawa , Getty Images

 

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