「相撲は素晴らしい」 知日家ベンゲル監督が持論、日本に根付く“敬意の文化”を称賛

ベンゲル監督「相撲を見ていても…」

 そう切り出したベンゲル監督は、日本で観戦した相撲について触れると、勝負が決した後に見せる力士の冷静な振る舞いに着目。その様子を説明するかのように、こう続けている。

「相撲を見ていても、どちらの力士が勝ったのか分からない。相手に敬意を払って喜ぶ姿を見せないからだ」

 勝負直後に勝者が喜びを爆発させる姿は、時に敗者にとっての侮辱にあたると語るベンゲル監督。だからこそ、「お互いに敬意を払う文化が深く根付いている」という日本の精神に感銘を受けているようだ。もっとも、それは日本の文化であり、特別なものだという。

「だが真似することができるとは思わない。我々の文化にはないことだからだ」

 日本で指揮を執った期間は1年半と決して長くないが、日本での記憶は今でも名将の心に刻まれているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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