もぎり後、特別動画を視聴できる特典付きチケットは、Ｊリーグでは初めての試みとなる。

　発券手続きが不要の「電子もぎり」チケットは、スマートフォンで購入、ダウンロードできる。購入したチケットは、専用の「tixee」アプリをダウンロードすることでスマートフォンに届き、チケットをなくしてしまう心配も無用だ。さらに、販売・発券手数料も掛からない。この「電子もぎり」は、すでにMr.Childrenなどのコンサートや、プロ野球の数球団でも取り入れられ、過去にはJ1新潟が試験的に導入している。

　また、このサービスの導入に際し、クラブは英語ページや、海外クレジットカード決済も可能にした。そこからアジアを見据えたFC東京の戦略をうかがい知ることができる。近年、味の素スタジアムには、海外からの旅行者も増加傾向にある。

　クラブの担当者は「これからは国内だけでなく、海外からの旅行者に向けたサービスも展開していきたい。また、サッカーの枠を超えた、他業種との企画も計画している」と言う。

　2020年には東京五輪を控えており、首都クラブは訪日旅行者に優しいホスピタリティを目指して動き始めた。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web